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午前四時十分:既婚の夜勤店員と最後の客
午前四時十分
午前四時に起きている正当な理由はある。あの夜の私はどれでもなかった。不眠だ、散歩だと言い訳したが、この時間に行き止まりの道を四十分歩く男は、どこかに灯りが残っていることを期待している。
路地は夜を終えていた。配達スクーターは眠り、濡れたアスファルトは何も返さない。残った生き物は突き当たりのコンビニだけ。冷たい青白い蛍光灯の中、レジ灯が小さく黄色く燃えていた。外が青一色の中、夜のレジだけが郵便番号最後の温かな窓だった。
自動ドアが一度鳴った。チャイム、キンパ冷蔵庫の唸り、空の床。小さな時間帯の最後の客は私だった。
彼女はレジでバーコードを待っていた。紺のポロシャツ、ベージュのエプロン、二十六歳ほど。ジヘの名札は曲がり、襟の上ボタンは開いていた。髪はピンクの留め具で無造作に束ねられ、目の下には夜勤の影がある。疲れているのに、ひどく現実的な大人の顔だった。
スキャナーを動かすたび、灯りの下で金色が光った。左手の薬指だ。気づかなかったことにしたいが、私は最初に気づき、その後も見続けた。
「ビールとキンパ? 遅くに出てきたのね。会計するわ」
彼女の声は昼より半音低かった。気の利いた返事をすると、笑いかけの音が返る。顔を上げてほしいと思った。彼女は一度だけ見上げた。黒い目は平らで、急いでいなかった。
「静かな夜?」
「毎晩よ。夫は海外で工場勤務。もう十か月。この時間は私と冷蔵庫だけ」
彼女はそう言いながら、不要な宝くじ台を整えた。十か月。孤独な男たちのビールを会計した、鳴らない夜を数えてしまう。
脇のシャッターは半分下り、暗い路地と箱を覗かせていた。午前五時のパンの納品まで一時間。彼女はシャッターを見てから私を見た。胸の内側で気圧が変わった。
「トラックが来る前に冷蔵庫を埋めなきゃ。ドアを見ていてくれる?」
シャッターの向こう側
夜の分岐は見えていた。ドアを見れば、六分だけ店員に付き合うまともな男だ。シャッターを越えれば、納品までここは店でなく、私は客でなく、続くことは用事にはならない。
私はドアを見た。ほぼ十秒きっかり。
それからシャッターの縁を越えた。彼女は戻れと言わなかった。頼みは最初から、本当はドアの話ではなかったのだ。
奥には箱、冷気、銀色に濡れた床、眠る何かのような冷蔵庫の唸り。彼女はキンパの箱にしゃがみ、私はわざと近くに立った。彼女が立ち上がっても、後ろへ下がらない。作業灯の下、息一つ分の距離だった。
「ドアを見ているはずでしょう」と彼女は言った。「私じゃなくて」
「徹底しているんです。目の前にあるものを見ている」
我ながらひどい台詞だ。それでも彼女は笑った。本物の笑いがこぼれ、複雑な顔になる。罪悪感と欲望の小さな部屋で、勝ったのは欲望だった。
「十か月よ」と彼女は声を落とした。「電波がある時だけ、彼はビデオで電話してくる。あなたの手、温かい」
彼女の金の指輪がある手は、私の前腕に置かれたままになった。私の手もいつの間にかエプロンの紐越しに彼女の腰へ行っていた。
「触れて。触れるだけでいい。彼は見ることしかできなくて、あなたは――」
どちらが最後の距離を縮めたかは言えない。作業灯が濡れた壁を黄色く揺らし、背中では冷蔵庫が息をし、傾いた名札が二人の間で押しつぶされたことだけ覚えている。残りの一分は彼女のものだ。語らない扉もある。静かに開いたと記すだけでいい。
後に残った小さなものを思い出す。ピンクの留め具が外れ、髪が指にほどけたこと。金の輪が光る代わりに温まったこと。冷蔵庫は待てる、と彼女が呟いたこと。
その後の数分は温度でできていた。彼女の熱、背中の冷気、そしてシャッターの外で再開を待つ私のまともな生活。表ではレジ灯が、置き去りにされたことを知らない犬のように忠実に燃えていた。
罪には正確な時間がある。冷蔵庫の時計が五時へ乾いた音を刻む前に、彼女は気づいた。彼女は私に身を預けたまま静止し、低く壊れたように笑った。
「五時。金曜はパンの車が早いの。正面から出て――ただし」
ただし。 今夜から私の好きな言葉になった。照明がつき、棚の日常が店を店に戻すまで、彼女の手は私のシャツを問いの形に握っていた。あと一時間、悪い男でいたいと願った。
「ただし、何? 最後まで言って」
彼女は私を見た。十か月分の深さを持つ、あの平らな目だった。そして口を開いた。
路地で巻き上げ機がシャッターに当たり、音を立て始めた。午前五時の世界が、自分の店を探しに来た。

Night Till
Four-ten in the morning. A 24-hour convenience store. The delivery shutter is half-down, and only the till lamp is warm. The night clerk is twenty-six, a married woman. Her husband is on an overseas plant job. “Watch the door for me.” If she only restocks the cooler and comes back, you are just a customer.
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