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『ラスト・バス』に似たビジュアルノベル7選
近所の銭湯は閉まらない――湯を抜くだけだ。閉店を告げる放送が路地へ何度も流れ、それでも暖簾は下がらず、檜と硫黄の匂いを運ぶ換気口から蒸気が漏れ、看板はその時間を恥じるように半分だけ灯っている。ラスト・バスはその隙間から始まる。家族風呂の時間はとうに終わり、最後の客は帰り、最後の手桶だけがまだ乾いていない。
店を切り盛りするミラは既婚者だ――別居中、と彼女なら訂正する。その訂正が大切なのだ。帳簿を開いて番台に立つ彼女の濡れた長い髪は浴衣の襟に張りつき、鎖骨にはまだ水が溜まっている。語り手は遅くまで残ってタオルを畳むと言った常連で、その申し出には別の意味もあった。暖簾の下にある靴は、きっかり二足。床のタイルはまだ温かい。建物のどこにも子どもの声はない。
閉店放送への彼女の返事は五つの言葉で、それがゲーム全体の筋書きになる。「湯は抜かないわ」
湯船に残れば、湯も残る。二人が手放さないと決めたから、湯は熱を保ち続ける。『ラスト・バス』は声を荒らげない。ただ蛇口を開けたままにする。
蒸気の鍵 一度だけ回された杉の鍵。スチーム・ロックの舞台はウェストハリウッドの北欧風スパで、既婚のセラピストが誰にも正式に予約されていない最後の施術のため、個室を閉める。ロッカーでローブを返すのが出口で、杉の扉が閉じたままなのが物語だ。最後の施術は口実となり、回した鍵を戻さないことが決断になる。
オイル・ルーム ハンナムのホテルスパが最後の予約を受け付けるとき、オイル・ルームは温もりに語らせる。既婚のセラピストはもう一度オイルを伸ばす。施術は予定の形を越えて長引き、部屋はまだ温かいと告げる。説得力のある言葉だ。テーブルに残されたタオルが、ゲームの用意する反論になる。
オープン・エア オープン・エアは夜を、カラオケの騒音と浴場の壁の向こうの静けさに分ける。既婚の先輩は露天の蒸気の中で片手で浴衣を押さえ、ここなら誰にも見られないと認める――安心させる言葉と告白が同じ息に混じる。男湯へ戻れば、夜は出張の一夜として安全に整理できる。
ラスト・トラック 博物館は閉まった。だが録音ブースはまだ開いている。ラスト・トラックでは、既婚の声優がガラスの向こうに座り、展示用タブレットであと一行、あと一行と読み続ける。残っているのは展示音声だけ、と彼女は言うのに、赤いランプは最後のテイクをはるかに越えて灯る。正直な出口は倉庫の扉だ。二人とも正直な気分ではない。
落下を見て 深夜、ヒェウォンは空中スタジオを一人で使っている。落下を見ての緊張は、彼女が放さないシルクの結び目から吊り下がる。落下を見て、と彼女は言う――指示の形をして、許可のように響く。ドアコードは内外どちらにも使え、誰かが実際に出ていくまでレンタルは終わらない。
アフター・アワーズ 金曜の夜十時、アフター・アワーズは既婚のチームリーダーがドアに手をつき、最後のエレベーターを止める。今夜は自宅にも誰もいないという彼女の一言は、どんな告白より深く響く。1を押せば扉は残業の夜を閉じ、開いたままにすれば金曜にはその翌朝が生まれる。
ここにあるのは、タオルや栓、鍵やエレベーターの扉で測る夜だ。物は何かを閉じることもあれば、閉じるのを拒むこともある。そんな温度を求めるならスパ作品集は遅くまで温かいままだし、ブースで終わりきらなかった最後の収録の物語は、ラスト・トラックが途切れた場所から始まる。

Last Bath
After the closing announcement. A neighborhood sento, past family-bath hours. Mira will not put the wooden ladle down. “I'm not draining it.” Leave through the locker room and the night is just closing time.
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